ITエンジニアの求人は、周囲から難しいと言われており、多分無理なんだろうと腹積もりしていました。ですから、求人票の内容は変にハードルは下げずに、難しかろうが、カッコつけすぎだろうが、的を得てなかろうが、やりたいことをそのまま記載し、まったくITとは縁のない企業がよくも言ったなという理想を散りばめた内容でした。
ですから、うれしさ半分、驚き半分という心境でした。
そして、面接の日を迎えました。面接では、こちらから確認できる状況ではないので、異例とは思いますが、こちらからプレゼンをしました。
今までの経緯から、やりたいと思っていること、副業人材もいることなど。そして、応募者の方からも、IT企業の実情について、ITエンジニアの一般的な志向性やキャリアパス、自分が作ったソフトウェアが実際に使われるところまで見届けたいこと、分業となり全体に関われないはがゆさ、IT技術は事業会社の中でより活かせること、ハードルを下げずに研究開発なども記載があったことが良かったなど。
その内容を聞き非常にもったいない産業構造になっているなと、ITエンジニアの流動化が起きないことに主たる原因があり、それは事業会社側・ITエンジニア側双方に問題があるのでは?と。政府の日本のデジタルの敗因で書かれていたことがまさにで、ITエンジニアがIT企業以外に所属する割合は、欧米は7割、日本は3割。東京や都心部を除外したり、地域別で見たらどうなっているのだろう、ほぼ0なのではないか?
そんなことを考えながら、無事ITエンジニアの入社が決まったのでした。
2022年3月9日 代表取締役 北爪寛孝